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政宗はあまりお喋りではなく、ふたりで居るときも沈黙が勝ることは少なくなかった。
普通、友人間とは言え沈黙は耐えがたい。
苦しいし、怖い。
でも何故だか政宗との沈黙は心地よく、ふたりで図書館に入り浸ることが多かった。
呼吸の音と紙が捲れる音。クラシックみたいに優しく響く。
「政宗、それこの間読んでたよ」
「Really?」
「本当だよ。ほら、こっちと一緒に借りてたってば」
「危ねぇ、かぶるとこだったな。thanks」
「政宗って意外とおっちょこちょいだよねー」
見た目に似合わぬ箇所はひどくギャップを感じる。
それが何だか可愛くて私はいつも笑ってしまう。
「あんまり笑うな」
「ごめんね?記憶力が良くて!」
満面で笑えば、怒った政宗に小突かれてしまった。
政宗はあまりお喋りではなく、ふたりで居るときも沈黙が勝ることは少なくなかった。
普通、友人間とは言え沈黙は耐えがたい。
苦しいし、怖い。
でも何故だか政宗との沈黙は心地よく、ふたりで図書館に入り浸ることが多かった。
呼吸の音と紙が捲れる音。クラシックみたいに優しく響く。
「政宗、それこの間読んでたよ」
「Really?」
「本当だよ。ほら、こっちと一緒に借りてたってば」
「危ねぇ、かぶるとこだったな。thanks」
「政宗って意外とおっちょこちょいだよねー」
見た目に似合わぬ箇所はひどくギャップを感じる。
それが何だか可愛くて私はいつも笑ってしまう。
「あんまり笑うな」
「ごめんね?記憶力が良くて!」
満面で笑えば、怒った政宗に小突かれてしまった。
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