「HELL DRAGON!!」
「火焔車!!」

ああああああ!!世紀末ですか!?世紀末なんですか!?
なんかもう炎と雷とあと何!?

あたしはもうほうきに縋りついたまま城門の近くに座り込んで隠れている。
ちょ、これなんて万国人間ビックリショー?

「Hey!真田幸村!あんたんとこのNew faceのことなんだがよぉ」
「にゅ、にゅうふぇいす!?」
「新顔ってことだよ!そこにいる女中だ」
「む、殿のことでござったか。それで、殿がいかがした!」
「暫く貸せ!!」
「なぁ!?」

ちなみに今の叫び声は幸村さんじゃなくてあたしです。

「ちょ!なんなんですかそこの蒼い人!佐助さんも言ったでしょーにあたしは犬猫じゃありません!!」
「蒼い人じゃねぇ。奥州筆頭伊達政宗だ、YouSee?」
「あ、I See。じゃなくて!!」
「タダとは言わねぇ!この勝負!俺が勝ったらを奥州に一ヶ月寄こせ!俺が負けたときは猿飛ぃ!!小十郎の野菜を好きなだけやる!!」
「政宗様!?」
「竜の旦那マジ!?」

突然佐助さんとヤクザの人の動きが機敏になりましたお館様!

「こりゃあ負けられないよ旦那!」
「俺の野菜はやらねぇぞ猿飛!!」
「うぉぉぉ!漲るぁああああ!!」
「Ha!来やがれぇ!!」

「ちょっとあたしの人権無視ですか!?」

殿!!」

あたしの叫びに幸村さんが叫び返した。
あんなにつよく呼ばれてしまったらば違いにも心臓がうるさく跳ねる。

「ご安心くだされ。この幸村、必ずや政宗殿に勝って見せましょうぞ!殿をおめおめと渡すつもりはございませぬ!」

「ゆき、むら、さん・・・・」

かぁぁぁ!っと急激に赤くなる頬とうるさい心臓。
あたしはあまりに過激な幸村さんの言葉にその場に崩れてしまった。

「青い春だねぇ」とつぶやいた佐助さんの声は残念ながら届かなかった。





06



負けられぬ戦の



ゴングを鳴らせ!!